設備は住まいの利便性や快適性に大きく関わる大切な要素なので、有る無しや性能が生活に大きく影響します。

住宅展示場では最新のさまざまな設備に触れて、その使い勝手や利便性を体感できます。
このページではそんな設備の選び方を紹介します。

注文住宅を建てるなら設備にはこだわりを

注文住宅の大きな利点の一つは設備を自由に選べることです。どんな設備を導入するのかは、基本的にニーズや予算に合わせてフリーに選択できるので、注文住宅を建てるなら、設備にはこだわりたいところです。

設備には後付けできるものもありますが、なるべくなら家を建てる際に選んで設置するのがおすすめです。住まいにピッタリ合うサイズや機能のものを導入できるので、使い勝手がいいのに加え、洗練されたインテリアを実現できます。

また、新築時の導入には費用を住宅ローンで賄える、という利点もあります。後から設備導入の資金を貯めたり、借り入れたりするのは簡単ではありません。新築時なら、設備の分まで低金利の住宅ローンを利用できるのです。

【注目の設備・省エネ編】エネルギー関連の設備は省エネ、災害、補助金に注目

近年、技術的な進歩が急速に進み、導入コストが大幅に下がってきたのがエネルギー関連の設備です。

●太陽光発電

創エネ設備の代表格とも言える設備です。設置すればエネルギーの地産地消が可能になり、光熱費を減らせるだけでなく、大きな災害により地域で停電が続いた時などのリスクヘッジとしても役立ちます。

エリアが停電している中で通常通りの生活を賄えるわけではありませんが、スマートフォンやパソコンといった状況の把握に必要な機器など、最低限の電力が使えるというメリットがあります。

●エネファーム

正式名称は「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム」と言います。都市ガス等を使って発電し、その際に発生する熱を利用するシステムです。

導入すれば、既存の電力に頼らずに電気を利用できるのは太陽光発電と同じですが、エネファームには天候に左右されない、という利点があります。

●蓄電池

電気を貯めることにより、効率よく電気を使えるようになる設備です。太陽光発電と組み合わせれば、夜間や雨が降っているとき、災害で停電しているときなども既存の電力に頼ることなく、電気を使えるようになります。

いずれも、光熱費の削減や災害時の備えとして非常に有効なので、資金に余裕のある方は検討する価値が高い設備です。導入する際には国や自治体から補助金が交付されることもあるので、調べてみるのがおすすめです。

【注目の設備・キッチン編】毎日のお料理を楽しくするために

家事の中でも大きな時間と労力がかかるのがお料理や食後の後片付けです。キッチンの設備が充実していれば、お料理が楽しみになります。

●ダウンキャビネット

デッドスペースになっていることが多い頭上の空間。ここを便利な収納スペースにしてくれる設備がダウンキャビネットです。

容量の大きな収納スペースがあれば、料理に使うアイテムや素材を整理して収納することができます。収納してあるものを下方に引き出せるので、楽に出し入れできるのが特徴です。

●ビルトイン食洗機

食後の食器洗いを担ってくれるのが食洗機です。ビルトインタイプのものはシンク周りの場所をとらないのに加え、見た目もスッキリおしゃれです。

●タッチレス水栓

センサーに手をかざすだけで、水を出したり止めたりできるのがタッチレス水栓です。調理で手が汚れている際などレバーを触らずに済むため、とても便利です。

●サポートシンク

大型のシンクの上に、調理スペースの延長になるステンレス板などを渡せるようになっている設備です。調理や洗い物といった作業が楽になります。

子供が多い世帯や共働きの世帯では、お料理や後片付けの負担が大きくなりがちです。キッチンの設備を充実させることで、家事の負担を大幅に減らせるので、さまざまな設備を導入する価値は大きいと言えます。

【注目の設備・洗面所・浴室編】設備の充実で暮らしをさらに快適に

洗面所や浴室は暮らしの快適さに影響するスペースです。各社が新しい設備を競って開発しているので、住宅展示場でぜひ、注目してみてください。

●汚れがつきにくい洗面台

洗面台の汚れは気になるだけでなく、衛生的な問題にもつながります。汚れがつきにくい表面加工を施した洗面台を選べば、小まめに掃除をしなくてもきれいな状態を保てます。

●浴室乾燥機

浴室乾燥機があれば、雨の日や花粉、PM2.5などが気になるときにも、洗濯物を干すことができます。また、浴室のカビを抑えたり、冬場には入浴時のヒートショックを予防したりすることもできます。

●冷めにくい浴槽

魔法瓶のようにお風呂のお湯が冷めにくい浴槽です。家族の入浴時間帯に幅がある家庭では、何度もお風呂を沸かし直すことになりますが、この浴槽なら沸かし直しを抑えて光熱費を削減できます。

洗面所や浴室には健康や暮らしの快適さを重視する人には価値が大きい設備がそろっています。ただ、浴室乾燥機はランニングコストがある程度かかるので、その点が気になる人には不向きかもしれません。

【注目の設備・玄関編】「家の顔」だから設備にもこだわりたい

玄関は人が出入りするときに必ず利用するスペースなので、セキュリティ面と収納に関係する設備に要注目です。

●ウォークインシュークローゼット

玄関脇に設置する大容量のクローゼットです。靴の他、アウトドア用品なども収納できるので、玄関周りに散らかりがちなアイテムをスッキリまとめるのに役立ちます。

●電子錠

電子的な信号で開錠できる錠前です。いちいちカギを取り出す必要がないので、荷物で手がふさがっている時なども非常に便利。ピッキングなどの心配もありません。

●セカンド洗面台

玄関脇に設ける小型の洗面台です。帰宅後すぐに手を洗えるので、インフルエンザ等の感染症予防にも役立ちます。

玄関の性能は家族の安全に直結するので、子供や高齢者がいる世帯では、コストをかけてでもセキュリティや衛生に影響する設備の導入には大きな意味があります。

【注目の設備・トイレ編】毎日使うから「きれい」と「便利」が大切

トイレは家族が毎日必ず使うので、快適な利用につながる設備には大きな価値があります。

●節水便器

少ない水で洗浄できるよう、水流を工夫した便器です。環境に優しく、上下水道代の節約効果があります。

●汚れがつきにくい便器

表面加工や水流の工夫により、汚れがつきにくい便器です。掃除の手間が省けるうえ、気持ち良く使えるのが利点です。

●タンクレストイレ

水道と直結することで、タンクをなくした便器です。デザインがスッキリするうえ、もともと狭いトイレのスペースを広く使うことができます。

●2階のトイレ

1階だけでなく、2階にもトイレを設けることで、わざわざ階段を上り下りする労力を省けます。子供が多い家庭では、朝の混雑を軽減する効果もあります。

家族が多い世帯ではトイレを使う回数が多いので、トイレの設備を充実させることで、生活の快適度合いが大きくアップします。一方、共働きで子供がいないDINKS世帯など、家にいる時間が短い人の場合はそれほどこだわる必要がないかもしれません。

まとめ

生活の中でひんぱんに使う設備の使い勝手や価値はパンフレットだけではなかなか実感できません。住宅展示場で家族みんなで体感し、触ってみることで、それぞれの考えが具体化します。

モデルハウスは実際には水が出ないので、水回りなどは一部、体感しにくいところもありますが、触ってみることでイメージできることはたくさんあります。設備の価値を体感し、イメージしたうえで、要不要を判断すれば、適切な選択がしやすくなります。

最新設備を触ってみるのはとても楽しいもの。関心のある方は、ぜひ住宅展示場を訪れてみてください。

<この記事の監修者>

橋本賴幸(ハシモトヨリタカ)氏

一級建築士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、公社)大阪府建築士会、公社)日本建築家協会近畿支部、一社)大阪府建築士事務所協会など、京都美術工芸大学特任教授。

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