WEB住宅博(総合住宅展示場)|アドバンス開発株式会社 > 知って得する建築知識 > 導線計画、ゾーニング、ライフステージって何のこと?

住まいづくりのポイント

間取りづくり間取り選びは何から考える? 考える切り口を見つける為に、家づくりの計画(間取りづくり・間取り選び)の全貌を見てみよう!

間取りを考えるのに必要なのですか?

人は頭の中で何かを考える時に、複合的に情報を処理していきますが、その時に目的に沿った要素が揃っている必要があります。間取りを考える時に、その要素として「動線計画、ゾーニング、ライフステージ(ライフサイクル)」と、大きく3つの要素を必要とし、良い間取りに仕上げるためには、望んでいる暮らし方について分析しながら、この3つの要素で整理し、間取りを考えていくのです。
商業ビルなどの建築物の場合には、多くの人が利用しますので、このような要素について、設計計画の理論で進めるのが一般的です。しかし個人住宅の場合には、個人とその家族の我がまま空間になりますので、個性的な発想でまとめてゆくことも多く、あくまで間取りの初期段階の計画での原則論としての活用になるのかと思います。

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何の事を言っているのですか?

この3つの語意について、建築大辞典(彰国社)には次のように記載されています。

動線計画(flow planning)とは、

建築や都市の設計計画において、人・車などの動線を分析、検討、操作することによって最適の動線を得ようとする計画。設計の基礎作業の一つで、一般には動線の長さを短縮し、異質の動線を交差させないように計画される。

動線(traffic line)とは、

建築空間における人・物などの運動の軌跡、運動量・方向・時間変化などを示した線。

ライフステージ⇒ライフサイクル(family life cycle)とは、

家族の発展段階における循環的な時期区分。結婚・出生・成長・死亡などの生物学的現象を標識として時期区分されることが多い。これらは社会的に規制されるので社会により在り方は変る。家族がどの時期にあるかによって住宅の設計計画は影響を受け、また公的な賃貸供給住宅では時期別の住み替え方式が考慮される場合がある。「家族周期」ともいう。

ゾーニングとは、

これについては、建築大辞典(彰国社)記載がありませんが、設計現場では常に意識されて、言葉としても汎用的に使われています。与えられた空間の中で、機能や用途別に空間(機能別用途別エリア)の位置関係を計画し、必要空間の大きさも計画することを指しています。

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どんな手順で進めていくのですか?

まずはゾーニングから進めるのが取っ掛かり易いかと思います。機能別用途空間としては、プライベート(個人)空間、パブリック(共用)空間、水周り空間、中間領域などが挙げられます。敷地の接道位置や、日照、採光、プライバシー、騒音、防犯などを念頭において、限られた敷地の中で、各空間の位置取りをしていきます。その時に同時に、必要空間(広さ)もチェックしながら進められるといいと思います。限られた敷地で、そんなうまくゆくはずがないと思いますが、そこが取捨選択の知恵の出しどころなのです。
次に、それぞれのゾーン空間を、日常の家族の動き(行動の軌跡)を描いていきます。これが「日常動線」です。それによって、初期のゾーニングに問題が出てくることが多々ありますので、都度修正しながら進めていきます。試行錯誤で次第に固めていくと同時に、空間の広さ(例えば、8帖の広さとか)を整理していきます。このことを頭の中でシミュレーションしながら、時には簡単なスケッチで確認しながら、間取りを具現化していきます。
大方の間取りのイメージが出来上がってきましたら、次にライフステージ(ライフサイクル)を想定して、間取りの持続可能性を確認していきます。こんな試行錯誤の繰り返しが、間取り計画であり、当然、法規制などの敷地制約条件も加味したシミュレーションとすることは言うまでもありません。
設計者は日頃からこの事に慣れていますので、初めて家づくりに挑戦する皆さんよりはスムーズに考え方を整理していける専門家ということなのです。そんな専門家の知識や知恵をうまく活用して、良い間取りづくりを進めていける事を期待しています。

具体的にどんな間取りのことですか?

設計は、さまざまな要素を複合的に整理してまとめていきますので、設計者の設計説明を聞かないで論ずることはできないのですが、間取りづくりの考え方整理のために、この冊子に掲載した間取り実例について、タイトルから拘りを整理をしてみると、次のようなことが推察できます。動線重視の間取り提案が約10%、ライフステージ(ライフサイクル)重視の間取り提案が10%、ゾーニング重視の提案が50%、性能・意匠の提案が30%と、圧倒的にゾーニングを切り口として拘り、間取りを考えていると推察できます。
住宅会社は組織力での設計力が特徴ですが、設計事務所の建築家・建築士は個性と個人の力量が特徴ですので、個性が結果を左右しやすい「動線計画」、「ライフステージ(ライフサイクル)」、「ゾーニング」というような、住まい方の機能部分を切り口に考えてくるのは当然のことだと推察しています。そんな特徴を知ることで、消費者自身が間取りづくりの計画に参画し、ときめく間取りに繋がることを期待するのです。

住まいの哲学チェックリスト(間取りづくりの哲学)

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